🍂秋の香りが漂う季節 ― 金木犀が咲きはじめました
朝晩がぐっと涼しくなり、空の色にも少しずつ秋の深まりを感じるようになってきました。
そんな季節の変わり目に、ふとした瞬間にどこからともなく甘い香りが漂ってきます。
そう、**金木犀(キンモクセイ)**の花が咲きはじめました。
金木犀はモクセイ科の常緑樹で、オレンジ色の小さな花を枝いっぱいに咲かせます。
見た目は控えめですが、その香りは遠くからでもはっきり感じられるほど強く、
秋を象徴する花木のひとつです。
開花期間は意外と短く、わずか1週間ほど。
その短い間に、街のあちこちでふんわりと香りを届けてくれます。
当社が管理させていただいているお庭でも、ここ数日で花がつきはじめ、
現場では作業中にふと香りを感じるようになりました。
金木犀の香りは、疲れた体や気持ちをそっと癒してくれるような不思議な力がありますね。
お客様の庭先でも、「今年も咲いたね」と声をかけていただくことが多く、
季節を共有できるこの瞬間がとても嬉しく感じます。
ちなみに、金木犀は剪定のタイミングも大切です。
花が終わった直後の10月中旬〜11月頃に軽く枝を整えておくと、
翌年もきれいに花を咲かせてくれます。
冬に強く切り戻してしまうと、
次の年の花芽を落としてしまうこともあるので注意が必要です。
秋の深まりとともに香る金木犀。
わずかな期間ではありますが、ぜひ立ち止まって香りを感じてみてください。
季節の移ろいを、五感で楽しめる大切なひとときです。