講談社から出版されている、(社)日本造園組合連合会技術顧問 豊田英次氏編集の
【庭師の知恵袋】から抜粋した一節
『私らは枝を「切る」とはあまりいわない。最近の若い庭職は頓着なく使うようだが・・・。
東京あたりの庭職は縁起をかつぐから、なおさらだ。仲間うちでは「おろす」とか「飛ばす」「はさむ」とかいって、できるだけ「切る」を避ける。切るは忌み言葉だ。
木も生き物だ。切られたら痛がる。
「その枝、邪魔だ。ぶった切ってしまえ」
なんて手合いが時々いるが、そんな連中は仕事を見なくても、腕のほどがわかる。たいてい半端な仕事しかできない。
この木で、われわれは飯を食わせてもらっているのだ、と思えば、言葉一つにも、その気持ちはあらわれるものだ。』
私たち工事部スタッフも、こういうことに気を付けて作業を行っています。